導入事例|ネットワーク健康診断サービス

資生堂健康保険組合様 導入事例

作成者: カスタマー担当|Jan 30, 2024 3:15:02 AM

『すべては加入者の健康のために』というスローガンを掲げ
がん検診や健診受診後のフォローアップ、
被扶養者健診の受診率向上などに力を入れています。

被保険者数  2万1,633人(2023年10月31日現在)
導入効果 ・がん検診における有所見者へのフォローアップなど検診本来の目的を完結させるための仕組みづくり
・被扶養者健診の受診率向上
・煩雑な健診結果データ処理業務からの解放
資生堂健康保険組合
湯河 真 様
(健康マスターエキスパート、健康経営アドバイザー)
資生堂健康保険組合
看護師
佐藤 浩子 様

煩雑な事務作業が大幅に軽減され、
フォローアップに注力できるように。

――『ネットワーク健康診断サービス』の提供開始後、御健保にはいち早く導入していただきました。

湯河 真さん(健康マスターエキスパート、健康経営アドバイザー) 「前任の担当者より、ネットワーク健診サービスは2006年度から試験的に導入し、2008年度から本格的に利用していると聞いているので、もう15年になります。」

佐藤 浩子さん(看護師) 「導入前は、全国に100以上ある事業所の管理部門のスタッフが、従業員の健診予約などを行い、健診結果も各事業所が紙で管理をしていました。それが、2008年度より特定健康診査、特定保健指導が医療保険者に義務化されることになり、従業員の健診データを一元管理する必要性が生じました。このことがネットワーク健診サービス導入の大きな理由だと聞いています。
当時、私は事業主側(当時の人事部健康管理G、現在の人財本部ウェルネスサポートG)で健康管理を担当していたのですが、各事業所の健診担当者は基本的に一人。事業所ごとに地元の医療機関と契約し、健診予約の調整・手配を行っていて、スタッフには大きな負担がかかっていました。ネットワーク健診サービス導入後は、そうした健診予約に関する負担は大幅に軽減されました。」

湯河さん 「各医療機関から届く健診結果の判定を一元化してくれるのは、ネットワーク健診サービスの一番の強みではないでしょうか。全国に複数ある工場はほかの事業所より遅れてネットワーク健診サービスを導入しており、それまでは地元の複数の医療機関と個別に健診の契約をしていました。全国の10近い医療機関からデータやCD-ROMで健診結果が届くのですが、健保の健康管理基幹システムに取り込む作業も医療機関の数だけ発生し、その際エラーが続出することもあって非常に苦労していました。2020年度に、すべての工場でネットワーク健診サービスが利用されることになり、全社一元的なネットワークが完成。多くの煩雑な作業が一掃されました。今はウェルネス・コミュニケーションズから月2回まとめてデータで納品され、大変ありがたいと思っています。」

医療機関によって異なる
健診結果の判定記号を一元化。

健康管理には、精度の高い健診結果データが大切です。
約6000種類のエラーチェックを通した結果データの統一された判定記号から、
速やかに要管理対象者への事後措置が実施可能です。

――そのほか、サービスを導入して良かった点を教えてください。

佐藤さん 「以前は、健診にまつわる煩雑な事務作業が多く、もっとも大切な健診受診後のフォローアップにまで行き届いていない状況が続いていました。現在は、健診受診後のフォローアップにより力を入れることができるようになり、大きな変化だと感じています。」

湯河さん 「当健保では、社員健診のオプションとしてがん検診を実施しています。コラボヘルスの一環だと考えていますが、定期健康診断とがん検診を同日実施していることもあり、受診率は概ね80%以上です。ひと昔前は、がん検診の受診率アップが一つのゴールでしたが、命に関わるがん検診は受けたら終わりではなく、異常が見つかった後のフォローが非常に重要になります。確実に精密検査を受け、治療を開始するにはどうフォローすればいいのか模索していたとき、ウェルネス・コミュニケーションズから<二次健診受診勧奨サービス>を提案されて、利用するようになりました。がん検診で『要治療』『要精密検査』という結果が出た対象者に、簡易書留で受診勧奨の案内を郵送し、はがきやQRコードなどを使って受診状況の確認回答をもらっています。回答はウェルネス・コミュニケーションズに集約されて我々にフィードバックされる流れです。現在の回答率は65%ほど。回答率100%をめざし、また、すべての有所見者にがんの二次検診を確実に受診してもらうことが今後の課題だと考えています。」


2018年度から、被扶養者健診にもネットワーク健診サービスを導入。
被扶養者健診の受診率が15%アップしました。

――ネットワーク健診サービスで、便利に使っている機能は何でしょうか。

湯河さん 「ポータルサイト<i-Wellness>は、健診を管理運用する私たちにとっても、受診する健保加入者にとっても、非常に便利な機能だと思います。管理者用画面では健診の予約状況をリアルタイムで確認できるほか、時間のかかっていた健診結果データの納品も約1カ月半でできるように。また、受診者用画面では、健診の予約申し込みはもちろん、健診結果をレーダーチャート形式で確認できます。昨今、PHR(パーソナルヘルスレコード)という言葉をよく耳にしますが、<i-Wellness>はその先駆けではないでしょうか。実は、経年の健診データを単に数字で羅列するのではなく、ビジュアルでわかりやすく見られるようにできないかと、我々が要望を伝えレーダーチャート形式を実現できた経緯があります。今でも月に2回、ウェルネス・コミュニケーションズと打ち合わせをする中で、こちらのアイディアや要望を伝え、一緒になって作り上げていくことができるのは、非常に心強いですね。」

予約状況、受診状況をリアルタイムで確認可能。

管理者専用 「i-Wellness」をご提供します。
予約状況をリアルタイムに把握できて、受診・結果データ納品状況まで確認可能です。

佐藤さん 「経年の健診結果データが<i-Wellness>に蓄積されていくと、受診者自身で気になるデータを見返し比較することもできます。<i-Wellness>の利便性は確実に伝わっているはずですので、社員のヘルスリテラシーの向上にも繋がっていくのではないかと期待しています。」

湯河さん 「我々は『すべては加入者の健康のために』というスローガンを掲げています。2018年度からは、被扶養者健診についてもネットワーク健診サービスを導入しています。その際、ご家族が受けられる検査の項目やグレードを、社員健診と同じ内容にしました。以前は、健診費用に上限を設けており、それを超えた分は自己負担となるため、がん検診や婦人科検診を受けない方も多かったのですが、社員が元気に活躍できるのは家族の支えがあってこそ。そのためには、ご家族の健康はとても重要なことです。被扶養者健診の受診率を上げるのはなかなかハードルが高いことですが、<i-Wellness>はリアルタイムに予約状況を確認できるため、適切なタイミングで受診勧奨が実施できます。方法は手紙やメール、はがきなどがあり、最も効果を感じるのが電話による受診勧奨。ウェルネス・コミュニケーションズのコールセンターから直接、未予約者に電話を入れてもらい、受診の意思があれば、その電話で健診予約ができるのです。このように、ウェルネス・コミュニケーションズと共にさまざまな打ち手を講じてきた結果、私が保健事業の担当になった8年前は63%だった受診率が、2022年度は78%と、15%向上させることができました。健保組合加入者に対する取組みは社員もご家族も平等であらねばならないという考え方のもと、今後も健康づくり事業に取り組んでいきたいと思います。」

――最後に、今後ネットワーク健診サービスを活用してどのように業務を発展させていきたいかをお聞かせください。

湯河さん 「繰り返しになりますが、やはり健診は受けて終わりではなく、異常があった際、確実に検査や治療を受けてもらって完結すると考えています。現在もそうした取り組みは行っていますが、今後も一層、注力していきたいと考えています。そのためにもウェルネス・コミュニケーションズの今後の新たな打ち手の導入計画にも大いに期待しています。」

――本日はありがとうございました。